2017-08-10

NACRA17&Sailing

ナクラ17とセーリングについて、簡単にご説明します。

ナクラ17とフォイリング

セーリング競技

セーリング競技で勝敗を分けるポイント

 東京オリンピックへの道のり

 

セーリング

風の力で船を走らせるスポーツ/レジャーです。

セーリングの楽しみ方は、競技スポーツ以外にもたくさんあります。ちょっと離れた島や港まで行って、食事をして帰ってくることもできるし、船の上でキャンプをしながら魚を釣って家族で遊ぶこともできます。

一般的なイメージよりずっと敷居の低いスポーツ/レジャーで、体力がなくても、資金がなくても、泳げなくても、海がなくても、気軽に始められます。レンタルすることもできるので、船を自分で所有する必要もありません。

例えば、ベッドやキッチン付きのヨットで航海するクルージングは、敷居が高そうに思えますが、乗り手不足に悩んでいるヨットも多く、ほかの人が所有するヨットに一緒に乗るのであれば。未経験でも大丈夫ですし、費用もほとんどかかりません。

セーリングを始めるには、ヨット教室に通う、ヨットクラブに入会する、高校や大学のヨット部や同好会に入部する、セーラーの友人に紹介してもらう、等々、様々な方法があります。ひとまずセーリングを経験するには、

http://www.jsaf.or.jp/hp/fun-sailing

に一覧が載っています。これ以外にも、自治体の広報をチェックしたり、近くのヨットクラブに問い合わたりすれば、チャンスは身近にあります。

 

 

 

ナクラ17

 

ナクラ17

オランダのナクラ社が製造する、全長17フィート(5.2m)のカタマラン(双胴船)です。

リオオリンピックで新規開発され、東京オリンピックに向け2017年からフォイル(水中翼)を装備しました。オリンピック種目中、最新・最速のヨットです。

2人乗りで、オリンピックでは男女ペアで乗る決まりになっています。

ナクラ17は、船の商品名であり、種目名でもあります。

 

フォイリング

フォイリングは、フォイル(水中翼)によって船体が浮き上がり、水面から船体が離れた状態で走ることです。飛ぶ、とも言います。

水中翼は、飛行機の翼と同じ仕組みで、水面下で船体を押し上げています。飛行機と同じく、飛ぶには一定以上のスピードが必要です。

一旦フォイリングすると、水の抵抗が劇的に減り、一気にスピードが上がります。従来のフォイリングしない艇と比べ、数倍のスピードで走ります。

(落ちてる写真と飛んでる写真)

従来の船よりコントロールが難しく、判断の速さや身体能力もより高いレベルが求められます。

そのためナクラ17は乗り手が限られていますが、最近ではセーリング初心者でも安心して乗ることができるフォイリング艇も出てきました。

代表的なフォイリング艇として、ナクラ17の他に以下のようなものがあります。

 

モス

1人乗り。不安定さと引き換えに、運動性能は抜群です。時速60km/h。最も普及していて、レースも盛んです。

レギュレーションが緩いので、日々進化を続けています。

 

Acat

1人乗り。時速50km/h。

ナクラ17と同じ、カタマラン(双胴船)。普及数も多く、レースが盛んです。

モスと比べて安定しているので、比較的初心者でも乗ることができます。

 

 

ファントムエッセンシャル・iFLY15・etc.

トラピーズ(ワイヤーにぶら下がって水平に立つこと)なし、センサー付きで安定したフォイリングができるなど、より簡便さを売りにした艇種です。

このジャンルの進化は速く、新しい艇種が次々と登場しています。

 

セーリング競技

 

セーリング競技

セーリング競技は、帆(セール)に風を受けて走る船で行われる競争で、ヨットレースとも呼ばれます。手漕ぎのボートやカヌー、波に乗るサーフィンは、似ているけれど別の競技です。

セーリング競技は、近代オリンピック初期から採用されていて、ナクラ17に加え、男女別の1人乗り、2人乗り、ウインドサーフィンなど、10種目あります。

競技内容はシンプルで、一斉にスタートし、コースを周回し、フィニッシュラインに着いた順に着順が決まります。1レースは30分程度。これを10レース行い、その平均で勝者が決まります。

神奈川県の湘南で行われる東京オリンピックのセーリング競技は、ビーチから見える位置にコースが設定され、オンボードカメラやドローンによる臨場感のある中継が行われます。

 

勝敗を分けるポイント

 

勝敗を分けるポイント

持久系スポーツと同レベルの有酸素運動能力。数十kgの重さのロープを引き続ける筋力。高速のGと揺れる足場の中でパワーを発揮し、ミリ単位の操船をこなすための体幹の安定性/バランス。総合的な身体能力が求められます。

次の風を予測する能力と、良い風を相手より早く取りに行くための人vs人の駆け引きの中で、最適なコースを選択します。

スピード。選手自身がメカニックとして、船のチューニングを行います。

 

東京オリンピックへの道のり

日本からオリンピックに出場できるのは、1チームです。

セーリングの本場ヨーロッパを中心に行われる国際レースで毎年戦い、力をつけていきます。

2019年に行われる、代表選考レースでトップになれば、出場が決まります。